Magill, Ronan マギル

Artist Profile

幼い頃からその豊かな才能を認められる。 1963年には世界的なヴァイオリニストのユーディ・メニューインが若手音楽家のために設立した音楽学校第一期生として迎え入れられる。 1969年には英国最大の音楽家ベンジャミン・ブリテンと出会い、「彼の驚くべき音楽性と知性、それはまさに天から与えられた才能である」と賞賛される。 その後、ロンドンの王立音楽院でピアノと作曲を学び、20歳の若さで首席卒業。卒業時には最高賞ゴールドメダルとコベット賞を獲得。1974年、ロンドンのウィグモア・ホールとサウスバンクでデビュー公演を行い、更にブリテンの勧めによりパリへ移る。 コンセルヴァトワール・ヨーロピアンではイヴォンヌ・ルフェビュールに師事し、最優秀賞(プレミエ・プリ)を受賞。 また1975年にはロンドンで「GLAA ヤング・ミュージシャン・アウォード」を受賞し、それをきっかけにBBCテレビで数々のリサイタルやロンドン・シンフォニー・オーケストラとの協演を果たす。その後もしばらくパリに留まり、サル・ガヴォーやサル・プレイエルでリサイタルを開き、フランスのラジオやテレビで演奏する傍ら著名な演奏家や教育者のもとで勉強を続け、ピエール・サンカン、ベネディッティ・ミケランジェリ、ニキタ・マガロフにも師事した。

国際的なピアノコンクールにおいては― 1985年 「第一回 ポーランド ミロシュ・マギン国際ピアノコンクール」 優勝 これにより、フィルハーモニア・スラカと共演、ポーランド全国でラフマニノフのピアノ協奏曲第3番の演奏会を成功させる。― 1994年 「第3回 英国コンテンポラリー・ピアノ・コンクール」優勝 受賞後は、イングリッシュ・ノーザン・フィルハーモニアと協演するなど、イギリス各地で演奏を行う。 1999年、ロンドンのクィーン・エリザベス ホールでモーツァルトのピアノ協奏曲K595を演奏、同年のドイツでの初公演は「素晴らしいデビュー」(ライニシュ・ポスト紙)と大好評を博す。翌2000年12月に行われたカーネギーホール(ワイル・リサイタルホール)でのリサイタルも大成功を収める。2001年には、ベンジャミン・ブリテンとの関わりがBBCラジオ3で取り上げられ、2004年にはブリテンを特集したBBCのテレビ映画にも出演。 ロンドンのサウスバンクでのリサイタルや、ロイヤル・フィルハーモニック、フィルハーモニア・オーケストラとの協演、BBCラジオ3での演奏、さらにオールドバラ、リッチフィールド、アボッツベリー、カンタベリーなどでの音楽祭、レバノンのアル・バスタン・フェスティバルなどに出演し幅広く活躍。英国内での演奏はもとより、アジアにも活動を広げている。

2006年6月には、英国大使館・大妻大学共催公演で来日し、東京、宮崎でコンサート。以来毎年各地で演奏活動を展開する。2007年12月には東京芸術劇場大ホールとみなとみらい大ホールでのリサイタルを成功させ、2008年10月にはフィリアホールでのUK-Japan2008公認イベント、英国音楽特集リサイタルで好評を博す。2013年には紀尾井ホールでリサイタル好評を博す。”2014年3月4日、ロンドン カドガンホールにてラフマニノフピアノ協奏曲第3番を演奏。幅広いレパートリーを持ち、とりわけロマン派から現代における作品の演奏に高い評価を得ている。スタインウェイ・アーティスト。