Japan Arts

10/15/16 (Sat)  Open Time 13:15 / Play Start 14:00
Tokyo Opera City Concert Hall (Tokyo) map

Julia Fischer Violin Recital

Julia Fischer, Violin
Martin Helmchen, Piano


Dvorak
Sonatine Op.100

Schubert
Sonatine No.1 D384

Brahms
Sonata No.3 Op.108


あのユリア・フィッシャーが帰ってくる。リサイタルが実現する!

今をときめく名伯楽、アナ・チュマチェンコ門下。6歳でコンクールに初出場、15歳時の1999年にはアムステルダム・コンセルトヘボウでのリサイタル演奏が絶讃されるなど、当時からヨーロッパでは「天才美少女」として大変な話題だった。共演者リストを見ると、メニューイン、マゼール、エッシェンバッハ、ブロムシュテット、シノーポリなどそうそうたる名が並んでいる。オーケストラ名もバイエルン放送響、ニューヨーク・フィル、シカゴ響、フィルハーモニア管、チューリヒ・トーンハレ管、ゲヴァントハウス管ほかメジャー団体多数。師を同じくする名手には、バティアシヴィリやアラベラ・美歩・シュタインバッハーがいる。
2003年11月(もう13年も前)、彼女の初来日時の演奏は、マゼール指揮、バイエルン放送交響楽団に同行したブラームスの協奏曲だった。翌04年4月のリサイタルは、シューベルト「デュオ」D. 574 、ドビュッシー、シューマン(第2番ニ短調)と、ソナタを3曲並べた難しいプロ。前後していくつかのCDがリリースされ、曲もパガニーニ「カプリース」全曲やサラサーテ作品ばかり13曲を演奏したものなど、とにかく意欲的だった。
そのユリアも、06年と09年の来日リサイタルはいずれも直前に中止。日本ではなかなか実演が聴けない" 幻の人気アーティスト" になりかけていた。過去二度の実演を聴いて「まだそうとう" 伸びシロ" がありそう」と感じられたので、今度こそ、の思いが強い。
今回は共演ピアニストが、NHK交響楽団定期でブラームスの協奏曲第2番を披露したことのあるマルティン・ヘルムヒェン。フィッシャーより2歳ほど年上のベルリン生まれ。今やドイツ・ピアノ界を背負う中堅だ。曲は前半がドヴォルザークとシューベルトの親しみやすい(易しいというのとはちがう)ソナチネ、後半はブラームスのソナタ3番が予定されている。あの天才少女は、今どのような音楽家になっているだろう―。

渡辺和彦 (音楽評論家)


S席:6,400円(5,800円)/A席:5,400円(4,800円)/B席:4,300円(3,800円)/C席:3,200円(2,900円)

主催者HP https://www.japanarts.co.jp/concert/concert_detail.php?id=449